名古屋の
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初調査

そして、もう一つの楽しみ。
それは、自分の配ったチラシから調査が入ると、その報酬として調査料金の5%がぼくに返ってくるという楽しみ。
これが大きな探偵会社だと、ある地点から一斉にチラシを配り出すため、実際誰のチラシで調査が入ったのか把握するのが難しくなるので、なかなか報酬をいただくのも難しいのだとか。

まだ、そのチラシからの報酬が入ってきたわけではないので、実際の経験としては何とも言えないのだけれど・・・。
ぼくがチラシを配るのに飽きたころ、なんと調査が1件入ったのだった。
それは女性の仕事先を突き止めてほしい、というもの。
そんな怪しい調査、内容がやばいと感じるものなら、さすがの代表も断るつもりにしていたらしい。

しかし、その内容は、お金を貸していた彼女がいきなり全額を返済したのだとか。
それほどの金額を稼げる仕事なのか、と疑問に思ったのだけれど、彼女に何の仕事か聞くと、“ただの事務員だよ”という返答が返ってくるだけ。
時々つながらなくなる携帯電話も、仕事中は切るようにしている、なんて答え。
日によって切ったり切らなかったりでは、普通はおかしくおもうよな、とちょっと探偵気分になって考えてみる。

この調査の期間は1週間。
しかも月曜日から火曜日の、彼女が家を出てから勤務先に行くまでのこと。
土日はお休みらしいので、しばらくぼくの週休2日も守られそうだ。

そして、ぼくの楽しみのチラシの報酬がどうなったか・・・?
ようやくチラシを配った甲斐があった、と楽しみに代表からの言葉を待つ。
調査場所もぼくが入社して間もないころに配った地域が出発点だし。

ところが・・・。代表から出た言葉は信じられないものだった。
なかなかチラシについて言ってくれないので、あつかましいとは思いながらも聞いてみた。
“あぁ、それ聞いたら、残念ながらチラシでなくホームページやったって。”

ほんまかよ!?と聞きたいところだったが、入社1ヶ月もたっていないぼくにそんな勇気は持てず、泣く泣く我慢するしかなかったのだ。




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